AIの急激な普及により、2023年にWebデザイナーが求められるスキルにも変化が起こります。
これからWebデザイナーになりたいという方に向けて、2023年以降のWebデザイナーに必要なことや就職するまでの流れについてご紹介します。
Webデザイナーとは
Webデザイナーとはどんな職業か?
Webデザイナーは、Webサイトのデザインを専門に手掛ける職業です。クライアントからの要望やイメージなどを基に、Webサイトのデザインや構成を決めHTMLやCSSを用いたコーディングまで携わります。
Webデザイナーの仕事は、単に美しい見た目のデザインを考えるだけでなく、Web制作におけるUI/UXの設計も重要な役割の一つです。UI/UXとは、ユーザーがWebサイトを使いやすく、ストレスなく操作できるように設計することを指します。また、コーディングやSEO対策にも対応できることが求められることもあります。
デザインやプログラミングに関する知識や技術に加えて、プロジェクト管理やコミュニケーション能力なども必要とされ、Webサイトの見た目や使いやすさはユーザーにとって重要な要素の一つです。
その要素を最大限に引き出すために、クライアントやユーザーのニーズに合わせたデザインを行うことが、Webデザイナーとしての仕事の本質です。
Webデザイン事務所や制作会社などで働くことが多いですが、企業のインハウスやフリーランスとしても活躍することもできます。
Webサイト制作に携わるためには、ソフトウェアの操作スキルやコーディングに関する知識などが必要ですが、Web関連の技術は日々進歩しているため、最新のトレンドを把握し、スキルアップすることが重要です。
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事は、簡単に言うとWebサイトの見た目や使いやすさを設計することです。
ヒアリング・情報設計
実際にデザインを行う前には、クライアントとの「ヒアリング」、競合サイトの「調査・分析」、コンセプトや構成を決める「サイト設計」、そしてコンテンツを決める「画面情報設計」など、重要な行程があります。
これらの行程を踏むことで、クライアントの課題解決につながる企画や情報設計を行い、美しいデザインを施しても効果がないことを防ぎます。
企業によってはWebディレクターが専門として行っているケースもありますが、Webデザイナーが参加することによってスムーズに進行しやすくなります。
デザイン
FigmaやXD、Illustrator、Photoshopなどのグラフィックソフトを使い、カラーやレイアウトの調整や、写真素材を加工することで魅力的なビジュアルを制作します。
また、最近ではスマートフォンでの閲覧が増加したことを考慮し、モバイル端末に最適化したデザインも追加で求められることがあります。
コーディング
デザインが完成したら、Webサイト上の動作を実現するためのコーディングを行います。
コーディングでは、文章や画像をレイアウトしてWebページの土台を作る「HTML」、文字サイズやフォント、色などを変更する「CSS」といったコードのほか、Webページに動きを加える「JavaScript」のプログラムなど、様々な作業や知識が必要となります。この行程では1文字でも記述を誤ると正しく表示されないため、厳密な作業が求められます。
2023年のWebデザイナーに求められるスキルと知識
基本スキルや知識
Webデザイナーには、ウェブサイトやアプリケーションを魅力的に制作するためのスキルと知識が求められます。以下がWebデザイナーに求められるスキルと知識の一例です。
クリエイティブなデザイン力
Webデザイナーには、美しいデザインを生み出すためのデザイン力が求められます。
デザインのセンスや感性を磨くことはもちろん、ツールを使いこなす技術力も必要です。
Adobe CreativeをはじめとするグラフィックソフトウェアやFigma、CSSフレームワークなどのツールのスキルが必要です。
HTML/CSS/JavaScriptなどの基礎知識
Webデザイナーの仕事はデザインだけでなくWebサイトのコーディングまでを行うため、HTML/CSS/JavaScriptなどの基礎的なプログラミング知識が必要です。
Webサイトの仕組みを理解し、コーディングを行うためにはこれらの言語についての理解が必要です。コーディングのスキルは、Webサイト制作において非常に重要なスキルの一つです。
レスポンシブデザインに関する知識
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからのアクセスが増えているため、レスポンシブデザインの知識は欠かせません。
面接では「Webサイトのコーディングができる」=「レスポンシブデザインができる」と同義で捉えられることが多いので、必須のスキルです。
会社によっては未経験の段階ではレスポンシブデザインの実装まで求められないケースもありますが、言葉だけでも知っておくと良いでしょう。
以下にレスポンシブデザインに関係するワードを挙げます。
メディアクエリ
レスポンシブデザインでは、CSSのメディアクエリを使用することが一般的です。
メディアクエリとは、特定の条件に合致する場合に適用されるスタイルを指定するための機能です。
たとえば、画面の幅が600px以下の場合に適用されるスタイルや、デバイスの画面の向きに応じてスタイルを変更することができます。
メディアクエリを使ってPC/タブレット/スマートフォンで、それぞれに合ったレイアウトを切り替えるのが一般的です。
モバイルファーストデザイン
ここ数年で、モバイルファーストデザインという考え方が浸透しています。
これは、最初にスマートフォンなどのモバイルデバイス向けにデザインを行い、その後に大画面のPC向けにデザインを拡張していくというアプローチです。
モバイルファーストデザインを行うことで、スマートフォンでの利用が多くなっている現代において、ユーザーにとって使いやすいWebサイトを作りやすくなるという考え方に基づいたデザイン手法です。
フレキシブルボックス
レスポンシブデザインでは、FlexboxというCSSの機能を使用することも多いです。
Flexboxは、ボックス(要素)を柔軟に配置するためのもので、特にレイアウトの調整に便利です。Flexboxを使うことで、縦方向や横方向に要素を配置したり、要素の間隔を調整したりすることができます。
ユーザビリティやアクセシビリティに関する知識
Webデザイナーには、ユーザビリティやアクセシビリティに関する知識が求められます。
Webサイトを利用するユーザーの利便性を考慮して、サイト構成やナビゲーション、フォームやボタンの配置、アクセシビリティの確保などを設計する必要があります。
コミュニケーション能力
Webデザイナーには、クライアントとのコミュニケーション能力も求められます。
クライアントとの打ち合わせや要望のヒアリング、フィードバックの受け取りなどがあります。
自分の意見(デザインの意図など)を的確に伝える力、相手の意見を正確に理解し表現する力が必要不可欠です。
Webデザインに必要なツールやソフトウェア
Webデザインに必要なツールとソフトウェアは以下の通りです。
下記で挙げるのは最低限のツール・ソフトウェアのため、すべて使いこなす必要があります。
Figma
近年のWebデザインに使用されるメインツールは「Figma」です。
Figmaを使いこなすことで、クオリティの高いWebデザインを従来よりも迅速かつ効率的に作成することができます。
Figmaを使うことで、UIデザイン、プロトタイプ作成、ユーザーテストなどを1つのソフト内で行うことができます。また、クラウド上での共同作業にも対応しているため、チームでの作業に最適です。
求められるスキルとしては、ベクターツールやペンツールを使いこなすことが挙げられます。
また、アートボードの使い方やグループ化・レイヤー管理なども基本的な操作として必要となります。
Photoshop
Photoshopは、Webデザインで使用する最も基本的なツールです。
Photoshopを使うことで、イメージ編集、写真のレタッチ、グラフィックデザインなどが可能になります。
求められるスキルとしては、レイヤー管理、選択ツールの使い方、Retina対応の画像書き出しやスマートオブジェクトのなどが挙げられます。
また、Photoshopは豊富なプラグインをサポートしているため、これらのプラグインを利用することでより高度な作業を実現することができます。
Illustrator
Photoshopと同様にIllustratorはWebデザインに使用する基本的なツールの1つです。
主にベクターデザインに使用され、ロゴやアイコン、図形などの制作に特化しています。
求められるスキルとしては、パスやシェイプの作成、塗りつぶしや線の太さ、グラデーションや効果の使い方などが挙げられます。レイヤーの使い方やグループ化、アートボードの作成なども基本的な操作として必要となります。
Dreamweaver、Atomなどのコードエディタ
DreamweaverやAtomなどのコードエディタは、コーディングに使用するツールです。
これらのツールを使うことで、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを効率的に編集し、Webページのレイアウトや機能を実装することができます。
他にも様々なツールが存在しますが、有名どころであればさほど機能に差がないため、自分に合ったツールを使用して問題ありません。
Notion、Trelloなどのプロジェクト管理ツール
Webデザイナーにとってプロジェクト管理ツールはとても重要です。
NotionやTrelloなどのプロジェクト管理ツールを使うことで、プロジェクトの進捗状況やタスク管理が容易になります。また、チームメンバーとの共同作業もしやすくなるため、コミュニケーションの円滑化にも繋がります。
プロジェクト管理ツールを使いこなすには、タスクの登録や進捗状況の更新、コメントの追加など基本的な操作に慣れることが重要です。また、複数人での共同作業を想定した機能の使い方や、スケジュール管理、カレンダー機能などを活用することで、プロジェクト全体の効率化につながります。
実際に案件のプロジェクトを行うまでは共同作業を行う際の使い方を把握するのは難しいため、基本的な使い方を心得ていれば問題ないでしょう。
2023年のWebデザイナーにはAI活用スキルが必須
2023年に入ってからAIツールの発達が凄まじく、従来の作業方法やマインドで行っているWebデザイナーは淘汰されていく時代になりつつあります。
そのため、2023年のWebデザイナーにはAIを活用するスキルが重要です。
今後さらに進化していくAI技術を取り入れることで、より高度なWebデザインを実現することができます。
執筆時点で具体的にWebデザイナーが絶対に知っておくべきAIツールは以下の2つです。
すべて無料で使えるため、実際に触って体感することをおすすめします。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な自然言語処理モデルです。
AIの急激な発達の発端となったツールです。
Webデザイナーにとって有効な使い方としては、以下の作業などが挙げられます。
- SEO対策方法を教えてもらう
- ChatGPTにプログラムコードを書いてもらう
- 記述したコードの手直しをしてもらう etc..
ChatGPTを使いこなすことで、より効率的なWebデザイン作業が可能になります。
また、今後はChatGPTを使ったコンテンツ作成やデザインに携わるWebデザイナーの需要がさらに拡大するはずなので、必ず覚えておきましょう。
Midjourney
Midjourneyは、入力したキーワードに沿った高品質な画像を自動生成してくれるサービスです。
Webデザインにおいては、クライアントからの要望やデザインイメージを具体化するために、イメージ画像が必要になることがありますが、Midjourneyを活用することで手軽に大量の高品質画像を作成することができます。
画像生成AIによっては高性能のハイスペックマシンが必要になることがありますが、MidjourneyはDiscord上で動作するため、低スペックなマシンでも問題なく利用することができます。
- 参考のデザイン案を作ってもらう
- フリー素材で見つからなかった画像を生成してもらう etc..
Webデザインにおいては、時間と予算の制約があることが多く、Midjourneyを活用することで制作スピードの向上やコスト削減にもつながります。
Webデザイナーの収入について
そして重要な、Webデザイナーの収入事情です。
平均収入や、稼げるWebデザイナーになるための方法をご紹介します。
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーの平均年収は430万円前後です。
20代は300万円前後から、30代は400~450万円、40代は500万円台前半が一般的です。
Web制作会社で正社員として働く場合
Web制作会社で働く社員の年収は250~500万円程度で、スキルや経験に応じて幅があります。
企業規模やスキルによってもWebデザイナーの年収は異なりますが、デザインに加え、プログラミングなどの幅広いスキルがあれば、年収も高くなる傾向があります。
Web制作会社で派遣社員やアルバイトとして働く場合
派遣社員やアルバイトの場合は、時給が1,000円前後~2,000円以上となります。
フリーランスで働く場合
フリーランスとして働く場合は、働けば働くほど自分の報酬になるため、年収は努力次第で大きく変わります。
年収1,000万円以上も可能であり、トッププレイヤーとなるとそれ以上の年収も想定されます。
ただし、制作行程が非常に多く、フリーランスの場合は制作以外の業務も自分でこなさなければならないため、負担も大きい仕事です。収入だけでなく自分にとってのやりがいを考慮し、仕事に向き合っていける方でないと難しい働き方です。
副業がしやすく収入アップが狙える
Webデザイナーのスキルを身に着けていれば副業を行って収入を増やすことが可能です。
具体的には、Webデザインやプログラミングの仕事請けたり、SEO関連やブログなどが可能です。
また、手作りグッズを販売する、ライティングなど仕事も候補に挙がります。
Webデザイナーとしての仕事と副業の両立には、時間管理やスキルアップが必要ですが、収入アップや経験値アップにつながるため、多くの人が取り組んでいます。ただし、副業が許可されるかどうかは、所属する企業や契約内容によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
Webデザイナーとしてのキャリアパスと働き方
Webデザイナーのキャリアパスとは?
WebデザイナーのキャリアプランはWebディレクター、UI・UXデザイナー、アートディレクターなどが挙げられます。それぞれのキャリアについて紹介していきます。
Webディレクター
Webデザイナーとしてキャリアアップする場合、Webディレクターというポジションがあります。
Webサイトの企画・戦略・運営全般を統括することが主な業務のため、Webデザインのスキルを持っていると大きなアドバンテージとなります。
WebデザイナーからWebディレクターになるためには、プロジェクト全体を俯瞰できる視点やコミュニケーションスキルが必要になります。また、経験や知識を積むことも重要であり、Webディレクターになるには、Webデザインの経験を積みつつ、プロジェクトマネージャーやリーダーとしての経験やスキルを磨くことが望ましい。
Webデザインのスキルアップに加えて、Webディレクターとして必要なビジネススキルやマーケティングの知識も必要となる。
UI・UXデザイナー
WebデザイナーからUI/UXデザイナーになるためには、ユーザビリティやコンバージョン率の改善、データ分析のスキルを身につける必要があります。また、ビジネスの視点から考えることができるようになると良いでしょう。
具体的には、Webサイトやアプリケーションのユーザビリティを改善するためのデザインやUI/UXデザインを学ぶこと、プロトタイプやワイヤーフレームの作成スキルを身につけること、データ分析の基礎知識やツールの使い方を学ぶことなどが求められます。
アートディレクター
Webデザイナーからアートディレクターになるには、広告業界やデザイン制作会社での経験が必要であり、Webデザイナーとしての経験を活かし、最新デザインのトレンドやツールにも詳しくなることが重要です。
アートディレクターは、デザインだけでなくクライアントとの折衝やチームのマネジメント能力も必要であるため、コミュニケーション能力の向上も必要となります。また、自己表現能力やクリエイティブな発想力も必要なため、日々の学習と自己研鑽が大切となります。
Webデザイナーが活躍できる場
Webデザイナーが活躍できる場は、正社員や派遣社員、フリーランス、制作会社や広告代理店など様々です。
制作会社や事業会社などで正社員として働く場合は、リモートワークやフレックスタイム制を活用した柔軟な働き方ができる会社が増えています。インハウスデザイナーは、自社サービスの制作を行うために長期的により良いものを育てることができます。
フリーランスのWebデザイナーは、自由度が高い働き方ができますが、安定した収入を得るためには実力・実績が必要であり、人脈やクラウドソーシングなどを活用して仕事を得る必要があります。
制作会社や事業会社で正社員として働く場合
制作会社や事業会社で正社員として働く場合、一般的には以下のような特徴があります。
仕事内容
制作会社や事業会社における正社員の仕事内容は、業界によって異なりますが以下のような内容が一般的です。
- 企画、開発、制作、運営などの各フェーズにおいて、デザインが関係する業務
- 自社製品やクライアントのためのサービスやシステムの開発・運用 ・企画立案、プロジェクトマネジメント、顧客折衝などの業務
- デザインやコンテンツ制作、映像制作、音響制作、CG制作、Web制作などの制作業務
雇用形態
制作会社や事業会社における正社員の雇用形態は、一般的には「正社員」としての雇用が主流です。
ただし、業界によっては、契約社員や派遣社員としての雇用も存在する場合があります。
フリーランスとして働く場合
フリーランスとは、自己責任で仕事を受注し、自らの能力や経験を活かして業務を遂行することで報酬を得る働き方のことです。
フリーランスとして働く場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 自由度が高い:
自分自身で仕事量や時間を調整できるため、自由度が高く、自分自身のペースで仕事ができます。 - 仕事に選択肢がある:
自分の能力や経験に合わせて受注する仕事を選択できるため、自分の興味や得意分野に合った仕事を選ぶことができます。 - 報酬が高い:
自分自身で単価を設定できるため、報酬が高くなる傾向があります。
- 安定しない収入:
仕事の受注状況によっては、収入が不安定になる可能性があります。 - 保険や年金の未加入:
自分自身で保険や年金などの社会保険に加入しなければならないため、手続きや負担が増える場合があります。 - 仕事探しや交渉が必要:
自分自身で仕事を探したり、報酬や契約条件の交渉をしなければならない場合があります。
また、フリーランスとして働くためには、以下のようなスキルや準備が必要となります。
- 自己管理能力:
自分自身で仕事のスケジュールや進捗管理を行える必要があります。 - コミュニケーション能力:
顧客との交渉や報告書作成、発注者との連絡など、様々な場面でコミュニケーションが必要になります。 - 営業スキル:
自分自身をアピールし、仕事を受注するためには、営業スキルが必要となります。 - 税務や保険などの知識:
自分自身で手続きを行うため、税務や保険などの知識が必要となります。
Webデザイナーとしての将来性と市場動向
Webデザイナーとしての将来性は高く、Web業界は今後も成長が見込まれます。
ですがWeb業界は変化が激しいため、日々スキルアップや新しい知識を取り入れる必要があります。
特に、Web制作に関する知識はもちろんのこと、AIに関する情報やWeb業界に関わる出来事に関する情報のキャッチアップが重要です。
また、Webサイトの簡易作成ツールも普及しているため、独自の強みや最新技術を学び続けることが求められます。
Web業界はテクノロジーの進化とともに拡大と成長を続けており、労働者不足と景気上昇が予測されているようです。Webデザイナーとして活躍するためには、コミュニケーション力や企画力の向上、Web業界のトレンドや最新技術のキャッチアップ、Webデザインに求められる知識や技術の変化に合わせたスキルアップが必要です。
現役Webデザイナーからの実践的なアドバイス
ポートフォリオは必ず制作しよう
ポートフォリオとは、自分の作品をまとめたもので、Webデザインの場合はポートフォリオサイトとして作成することが一般的です。
Webデザインの就職活動において、ポートフォリオはとても重要なツールです。
私はWeb制作会社で面接を行っていますが、未経験OKの求人への応募者であっても、ポートフォリオの提出がない場合は書類選考を通過しないことがほとんどです。
他社でも似たような感じでしょう。
ポートフォリオの有無は、経験者であればスキルレベルの確認として。
未経験者であればスキルレベルの確認 + 意欲や持っているセンスを見極める指標になります。
未経験者であればクオリティはあまり気にしないことが多く、
「未経験なりにいかに考えて作成したか」
「Webデザイナーになりたい意欲があるか」
「技術は足りていないが、センスを感じるような制作物であるか」
などの視点で閲覧しています。
経験者・未経験者問わず、ポートフォリオは必ず制作しましょう。
履歴書や職務経歴書よりも重要視されると言っても過言ではありません。
未経験でも採用されやすい求人の見分け方
- 未経験でも歓迎している旨が明記された求人を選ぶ
- エントリーレベルの求人であるかどうか
- 必要とされるスキルや知識が明記されているか確認する
- 業務内容が明確に記載されているか確認する
- 研修やOJTの内容は、未経験でも学べる環境が整っているか
- 給与が低めである
未経験者が採用されやすいアクション
- 求人企業が自社製品やサービスに関わる仕事の場合:
その製品やサービスが理解できるように、自己学習での理解力やアウトプット力をアピールする。
未経験者でもデザインに興味や関心があること、デザインに向けた意欲や熱意、自己学習力をアピールする。 - 求人企業が新規事業や新規サービスの立ち上げを行っている場合:
新しいことに挑戦できる意欲やアイデアをアピールする。
未経験者でもデザインに興味や関心があること、デザインに向けた意欲や熱意、自己学習力をアピールする。 - 企業のウェブサイトやSNSアカウントを確認し、自分が求める職場環境や社風に合致しているかどうかと社内の雰囲気を知っておくことも重要。
まとめ
Webデザインは、初心者でも学ぶことができるコースやツールが多数存在しています。それらを活用しながら、ポートフォリオの制作や実務経験の取得に向けて積極的に取り組むことが大切です。
Webデザインの世界は常に進化しており、新しい技術やトレンドが次々と現れています。常に自己研鑽を怠らず、常に自分自身をアップデートし続けることが、AI時代に活躍できるWebデザイナーになるための大切な条件です。