脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎と枕の関係は?最適な枕の選び方とお手入れ方法を解説

私は30代前半の男ですが、頭皮・顔の脂漏性皮膚炎に3~4年ほど悩まされました。
皮膚科に通ったりネットで調べたりして色々と試し、今ではほとんど完治しています。
その経験を元に脂漏性皮膚炎の治し方について執筆しているため、あくまでも一例としてご覧ください。

脂漏性皮膚炎は掻きむしりや摩擦などによって悪化し、不快な症状を引き起こすことがあります。
意外と盲点な『枕』の選び方やお手入れ方法も脂漏性皮膚炎の改善に効果的な場合があります。

本記事では、脂漏性皮膚炎と枕の関係について詳しく解説し、最適な枕の選び方やお手入れ方法などもご紹介します。

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脂漏性皮膚炎とは?

顔の脂漏性皮膚炎の主な症状

顔の脂漏性皮膚炎の主な症状は、以下が挙げられます。

顔の脂漏性皮膚炎の主な症状
  • 赤み
  • かゆみ
  • フケのような皮脂のかけら
  • 皮膚の油っぽさや粘り気
  • 毛穴の広がり
  • 細かいニキビのようなブツブツ

症状の進行具合によって、軽度から重度まで様々です。顔の脂漏性皮膚炎は、ストレスや季節の変化などによって悪化することもあり、適切な治療法を早めに行い正しいスキンケアをすることで、症状を改善することができます。

適切な治療法は、皮膚科の専門医による診断と処方薬が第一に挙げられます
自己判断で治療を行うのではなく、まずは皮膚科に通い専門医に診てもらいましょう。

顔の脂漏性皮膚炎が発症した経緯や改善方法は、以下の記事をご覧ください。

頭皮の脂漏性皮膚炎の主な症状

頭皮の脂漏性皮膚炎の主な症状は、以下が挙げられます。

顔の脂漏性皮膚炎の主な症状
  • 赤み
  • かゆみ
  • フケ
  • 抜け毛
  • 抜け毛の根本にフケのような皮脂の塊

症状の進行によって、頭皮のかゆみが強くなり痛みを伴うこともあります。
頭皮の脂漏性皮膚炎は、ストレスや睡眠不足、過度の洗髪や不潔な頭皮環境、乾燥などが引き金となり、悪化することがあります。

適切な治療法は、皮膚科の専門医による診断と処方薬が第一に挙げられます。
自己判断で治療を行うのではなく、まずは皮膚科に通い専門医に診てもらいましょう。

頭皮の脂漏性皮膚炎が発症した経緯や改善方法は、以下の記事をご覧ください。

脂漏性皮膚炎の主な原因

脂漏性皮膚炎を引き起こす原因の1つに、マラセチア菌の増殖があります。

マラセチア菌は、人間の皮脂を分解する細菌の一種です。皮膚上に常在しており、健常な皮膚でも存在しますが、異常に増殖することで脂漏性皮膚炎や湿疹などの皮膚病の原因になることがあります。

マラセチア菌は本来無害な菌ですが、皮脂や汗などの分泌物が増えるとそれが餌になり、マラセチア菌が増殖することで、頭皮にかゆみ、発疹、痒を引き起こすことがあります。

皮脂や汗以外にも、ホルモンバランスの乱れや、シャンプー・トリートメントの流し残し、ビタミンBの不足なども関係があると言われています。

外気や紫外線の影響を受けやすい頭皮や顔に症状が起きやすく、特に夏は汗をかくので引き起こしやすい傾向があります。

脂漏性皮膚炎の治療には、マラセチア菌の繁殖を抑えることが重要です。皮膚を清潔に保つこと、適切な栄養や生活習慣の維持などが有効といわれています。

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枕と脂漏性皮膚炎の関係は?

顔の脂漏性皮膚炎であれば洗顔料や化粧水、頭皮の脂漏性皮膚炎であればシャンプーやトリートメントなどが改善策としてまず挙がりますが、意外と『枕』は見落としがちです。
私も枕の対策をしたのは治療を始めてから数年後でした。

枕と脂漏性皮膚炎には密接な関係があり、枕の素材や清潔さが脂漏性皮膚炎の発症や悪化に影響する可能性があります。

枕についた汗や皮脂が菌やカビの繁殖を促し、それが皮膚にダメージを与えて脂漏性皮膚炎を引き起こす(悪化させる)原因になることもあります。
適切な枕を選ぶこと・枕を清潔に保つことは、脂漏性皮膚炎の改善につながります。

枕が脂漏性皮膚炎に与える影響

枕(枕カバー)に皮脂や汗などが付着し、雑菌の繁殖を招くことがあります。これにより皮膚が炎症を引き起こし、脂漏性皮膚炎を発症・症状が悪化することがあります。

枕が不潔だとカビやダニなどが発生することもあるため、アレルギー症状の原因にもなります。このため、枕カバーを定期的に取り替えたり洗濯し、常に清潔に保つことが重要です。

顔や頭皮に脂漏性皮膚炎の症状がある場合は、清潔な枕カバーを使用することで症状の改善につながる可能性があります。

枕の選び方と脂漏性皮膚炎の関係性

顔や頭皮に脂漏性皮膚炎を発症している方は、枕と枕カバーの選び方に注意してください。

まずは、通気性が良く、吸湿性に優れた素材の枕を選ぶことが重要です。
また、枕カバーも定期的に取り替えることが必要です。

枕カバーは自分の肌に合ったものを選ぶことが重要で、肌に刺激を与えない素材のものを選ぶようにしましょう。綿やシルクがおすすめです。

おすすめの枕カバーの素材
  • 綿:綿は通気性が良いため吸湿性・速乾性に優れていて、肌触りも良いので脂漏性皮膚炎の方にはおすすめできる素材です。
  • シルク:シルクは肌に優しく、滑らかで涼しく感じるため、脂漏性皮膚炎の方だけでなく敏感肌の人にもおすすめです(値段は綿よりも高い商品が多い)。

また、定期的な洗濯も必要です。
定期的に洗濯をすることも、清潔な枕を保つのに重要なことなので、家庭で洗濯が可能な枕を選ぶことも大事です。

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具体的に枕をどうすれば良いのか?

具体的には、清潔な枕カバーを使用することや枕の定期的な洗濯、枕カバーの取り替え頻度の確認、さらには枕の上にタオルを敷くなどの対策が挙げられます。

このような対策をすることが、脂漏性皮膚炎のリスクを減らし悪化を防ぐことにつながります。

清潔な枕を使用する

まずは当たり前ですが、清潔な枕を使用することが重要です。

枕の表面には皮脂や汗、雑菌などが付着するため、そのまま使い続けると顔や頭皮の脂漏性皮膚炎が悪化する可能性があります。

枕カバーを毎日交換したり、枕自体をこまめに洗濯することが大事です。
枕だけでなく、枕カバーの素材にも注意が必要で、通気性の良い素材を選ぶのがおすすめです。

枕と枕カバーを清潔にすることは脂漏性皮膚炎の改善に影響するため、脂漏性皮膚炎の方は必ず行いましょう。

枕カバーの取り換え頻度

脂漏性皮膚炎の方は汗や皮脂の分泌が多いため、枕カバーには汚れが付きやすく、アレルギーや雑菌の原因にもなります。

そのため、3日に1回程度、最低でも1週間に1回は洗濯をすることをおすすめします。
複数枚所持していると天気に左右されず頻繁に交換ができるので、私は5枚ほど所持しています。

また、枕自体も定期的に洗濯すると良いでしょう。ただし、枕の素材によっては縮んだり変形する可能性があるため、取扱いには注意してください。

枕カバーの上にタオルを敷く

枕カバーの上にさらにタオルを敷くこともおすすめです。

タオルを枕カバーの上に敷くことで、枕カバーが汚れるペースも落ちるため、頻繁に洗濯をする必要がなくなります。

時間がなくて頻繁に洗濯ができない場合でも、タオルを敷くことで簡単に清潔な状態を保つことができます。
ただし、タオルを敷く場合は柔らかくて肌触りの良いタオルを選びましょう。
肌に摩擦が起きると脂漏性皮膚炎を悪化させる原因になるため、タオルの素材に気にしてください。

また、敷いたタオルも定期的に洗濯をすることをおすすめします。

枕を洗う際の注意点と洗濯の頻度

枕を洗う際には、枕の素材に合った方法で洗濯しましょう。

羽毛やダウンの枕はクリーニングがおすすめで、洗濯機を使用する場合は必ず専用の洗剤を使用し、弱い水流と低温で洗濯します。
また、中わた入りの枕は洗濯機で洗濯可能なものが多いですが、洗濯ネットに入れて洗濯することで破損を防げます。

洗濯の頻度は、1週間に1回程度、最低でも1か月に1回程度が目安です。

天日干しをする場合は、直射日光を避け、風通しの良い場所で2~3時間程度干します。
直射日光に当てると枕の表面温度が上がり、湿気が蒸発しても、内側の湿度が高まることでカビの繁殖を促進してしまいます。

紫外線が枕を変色させることもあるため、直射日光が当たらない陰干しを行うことが望ましです。ただし、天気が悪かったり湿度が高い場合は、カビの繁殖が進んでしまうため、風通しの良い室内での乾燥や乾燥機を使用してください。

除菌スプレーを使う場合は、枕をひっくり返してから全体に吹きかけ、その後、十分に乾燥させます。

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脂漏性皮膚炎に効果的な枕の選び方とは?

次に枕を選ぶ際のポイントをご紹介します。
脂漏性皮膚炎の方は吸湿性の高い枕や抗菌効果のある枕を選ぶことが大切です。

脂漏性皮膚炎の方は、特に枕選びに気をつける必要がありますので、自分に合った枕を選び、快適な睡眠を心がけましょう。

吸湿性の高い枕を選ぶ

脂漏性皮膚炎に効果的な枕の選び方のひとつは、吸湿性の高い枕を選ぶことです。

枕が湿気を吸収することで、肌の表面に皮脂や汗が残りにくく、アレルギーの原因になるダニの繁殖も防ぐことができます。

吸湿性の高い素材としては、天然素材である綿や麻が挙げられます。
また、最近では合成素材でも吸湿性の高いものもあります。

ただし、素材だけでなく枕の形状や硬さも重要です。
自分に合った枕を選び、良質な睡眠をとることで内側からの改善も期待できます。

抗菌効果のある枕を選ぶ

脂漏性皮膚炎に効果的な枕の選び方として、抗菌効果がある枕を選ぶことも重要です。

抗菌効果がある枕は、病気の原因となる雑菌やカビを繁殖させることを防ぐことができます。
素材に抗菌剤を配合していたり、繊維自体に抗菌性があるものがあります。

抗菌効果のある枕を使用していても、定期的な洗濯や清潔な枕カバーの使用・交換は必ず行ってください。

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枕以外でおすすめの対策は?

枕と脂漏性皮膚炎の関係性についてご説明しましたが、根本的に完治するためには使用しているシャンプーや洗顔料などにも気を遣う必要があります。

脂漏性皮膚炎が発症している患部ごとに、枕以外で有効な対策をご紹介します。

頭皮の脂漏性皮膚炎の場合

まず頭皮に脂漏性皮膚炎が発症している方は、シャンプー・コンディショナー・トリートメントなどを見直すことが重要です。

脂漏性皮膚炎専用の商品がいくつも発売されており、それらの商品は脂漏性皮膚炎によくないと言われている成分は含まれていないものが多いです。

シャンプー

以下の2つは私が実際に使用してきた中で最も効果を感じたシャンプーです。

以下の記事で、私が脂漏性皮膚炎を治すまでに試したシャンプーについて詳しく載せています。

トリートメント

シャンプーのみでなくトリートメントにも注意が必要です。
トリートメントには油分が多く含まれているため、皮脂の分泌が多くなる脂漏性皮膚炎には天敵です。

トリートメントに関しても脂漏性皮膚炎専用の商品が存在するので、頭皮に配慮したトリートメントの使用をおすすめします。

以下の記事で、おすすめのトリートメントについて詳しく載せています。

頭皮用保湿ローション

皮脂が過剰に分泌されるのは、皮膚が乾燥しているから。
よく聞く言葉ですが、顔と同じように頭皮にも保湿用の化粧水が存在します。

おすすめは「キュレル 頭皮保湿ローション」。
ドラッグストアでも販売されていて、安価のため続けやすいです。

詳しくは以下の記事にて紹介しております。

顔の脂漏性皮膚炎の場合

顔の脂漏性皮膚炎改善には、洗顔料と化粧水が関係している可能性があります。

洗顔料(洗顔フォーム)

シャンプーと同じブランドの「カダソン」がおすすめです。
シャンプーが肌に合っていたら、同じシリーズの洗顔料も効果がある可能性が高いです。

詳しくは以下の記事にて紹介しております。

化粧水

頭皮の保湿と同様の理由で、顔の保湿もとても重要です。
肌の特徴や季節などによって変わってきますが、私は通年以下の化粧水を使用しています。

他にもおすすめの化粧水はいくつかあり、詳しくは以下の記事にて紹介しております。

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まとめ

脂漏性皮膚炎に悩む方にとって、枕の選び方やケア方法は非常に重要です。
枕の素材や形状、洗濯頻度、除菌方法など、細かなポイントに気を配ることで、症状の改善につながる可能性があります。

枕以外にもシャンプーやトリートメント、洗顔料など、様々な対策を紹介しましたが、まずは何より皮膚科の専門医に診てもらうことが重要です。

【脂漏性皮膚炎】匂いに悩んでいる方へ

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今まで試した中で最も効果があって、即効性もあったのはこれだけでした。

【脂漏性皮膚炎】フケ・痒みに悩んでいる方へ

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「脂漏性皮膚炎」「脂性肌」「フケやカユミ」で悩んでいる方には、本気でおすすめしたいです。