WEBデザイン

現役Webデザイナーが教える、未経験者向け志望動機の書き方と採用されるコツ【例文あり】

未経験からWebデザイナーを目指す方にとって、志望動機は非常に重要です。
採用担当者に強い印象を与えるためには、単に「興味がある」ではなく、具体的な行動やスキル、将来のビジョンをしっかりと伝える必要があります。

現役のWebデザイナーであり、採用する側として面接の経験も多い私が、未経験でも採用されやすいWebデザイナーの志望動機の書き方や例文をご紹介します。

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未経験でもWebデザイナーに挑戦する理由を明確にしよう

Webデザインに対する強い興味と好奇心を伝えよう

志望動機を書く上で、一番強調すべきは「Webデザインに対する興味」です。
どのようなきっかけでWebデザインに興味を持ち、どうしてそれがあなたの将来において重要だと感じたのかを伝えることが大切です。

たとえば、日常生活の中で見かけた魅力的なウェブサイトや、自分でブログやSNSを運営する中で、デザインの重要性に気付いたことなどを具体的に述べると好印象です。
具体的な体験を交えることで、より説得力が増します。

例文①

以前からSNSやブログ運営を行っており、ユーザーが見やすく、かつ使いやすいデザインの重要性を実感しました。その中でWebデザインの奥深さに魅了され、自分でも一から作り上げたいという強い興味が湧いてきました。

例文②

日常的に見るWebサイトのデザインや使いやすさに興味を持ち、次第にその背後にある技術やアイデアに惹かれるようになりました。自分でもデザインを学び、魅力的なサイトを作り上げたいという強い思いを抱き、Webデザイナーを志望するようになりました。

例文③

さまざまなWebサイトを訪れる中で、ビジュアルと機能のバランスが取れたデザインに感銘を受け、自分もそのようなサイトを作りたいと思いました。特に、ユーザーが直感的に操作できるデザインに興味があり、自ら実現できるスキルを身につけたいと考えています。

自己学習や取り組みのアピール

未経験者で具体的なスキルを持っていない場合は、自己学習の意欲や既に取り組んでいることをアピールすることが重要です。

独学で学んだツールやプログラミング言語、参加したオンラインコースやポートフォリオなどを志望動機の中でしっかりと伝えましょう。

Udemy(動画学習プラットフォーム)やYouTube、書籍など、具体的な動画タイトルや書籍タイトルを伝えると信ぴょう性が増し、熱意が伝わりやすくなるため事前に用意しておくことをおすすめします。

PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールの基礎、HTMLやCSSの基本的な知識などがある場合は、そのスキルを強調すると、採用担当者に「やる気と自己学習能力がある」と伝えることができます。

未経験からWebデザイナーになるための就職活動では、自己学習意欲があるかどうかが重要視されます。
正直なところ、未経験の方のスキルレベルは人によって大差ないため、採用担当者はあなたの現在のスキルではなくポテンシャルを見抜こうとしています。

例文①

未経験ながらも、独学でPhotoshopやIllustrator、Figmaなどのデザインツールの基礎を学びました。
学習方法としては、Udemyの「〇〇〇」という動画に沿ってWebサイトのトップページを作成しました。

また、HTMLやCSSを使った簡単なウェブサイト作成も行っており、将来的にさらに技術を磨きたいと考えています。

例文②

未経験ですが、Webデザインの基礎を身につけるために独学で勉強をしてきました。特に、HTMLとCSSを使って簡単なサイトを作成し、オンラインのデザインコースも受講しました。

「〇〇〇」というコースを受講し、HTML・CSSを使ってSEOを意識したマークアップ方法などを学びました。これらの学習経験を通じて、実務に近い形でスキルを高めることに努めています。

例文③

Webデザインへの興味から、仕事の合間を使ってPhotoshopやIllustrator、Figmaを独学で習得しました。現在は、WebサイトのレスポンシブデザインやJavaScriptの基本を学びながら、自作のポートフォリオサイトを構築しています。さらに、UI/UXデザインにも挑戦し、スキルの幅を広げています。

成長意欲と具体的な目標を伝える

未経験者としてアピールすべき点は、将来のビジョンや目標です。
Webデザイナーとしてどのようなスキルを身につけたいか、またどのようなプロジェクトに関わりたいかを志望動機に盛り込むことで、成長意欲の高さを伝えることができます。

例えば、UI/UXデザインに興味がある場合や、コーディングもできるデザイナーを目指したいなど、具体的なキャリアを伝えると良いでしょう。

例文①

将来的には、UI/UXデザインに特化したスキルを習得し、ユーザーにとって使いやすいサイトをデザインしたいと考えています。また、コーディングスキルも並行して磨き、デザインと技術の両面で貢献できるデザイナーを目指しています。

例文②

Webデザインは進化し続ける分野なので、常に最新の技術やトレンドに適応することが重要だと考えています。私は日々の学習と実践を通じて、業界の変化に対応できる柔軟性を持ったデザイナーとして成長し続けたいです。将来的には、技術だけでなく、デザイン思考やクリエイティブな問題解決能力も高めたいと考えています。

例文③

私の目標は、単なるビジュアルデザインに留まらず、クライアントのビジネスゴールを達成するための戦略的なデザインを提案できるデザイナーになることです。具体的には、データ分析やマーケティングの視点を取り入れ、デザインがどのように成果に結びつくかを意識した仕事をしていきたいと考えています。

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志望動機の具体例

未経験者がWebデザイナーを目指す際に使える志望動機を、シーン毎に例文をご紹介します。
シーンに応じて使い分けましょう。

キャリアチェンジを目指す場合

例文①

現在は事務職として働いておりますが、以前からWebデザインに興味があり、独学でHTMLとCSSの基礎を学びました。会社の業務中にも、簡単なバナー作成や社内用サイトのデザインを任されることがあり、そのたびにWebデザインの奥深さに魅了されました。未経験ですが、今後はデザインとコーディングの両方を勉強し、実務で活かしていきたいと考えています。

例文②

前職では小売業界でマーケティングを担当しておりましたが、Webデザインに対する関心が高まり、自己学習を進めてきました。特に、UI/UXを考慮したデザインの重要性に気付き、デザインとユーザー心理を織り交ぜたWebサイト制作に強い興味を持つようになりました。貴社でさらなるスキルアップと経験を積みたいと考え、応募いたしました。

例文③

現在は営業職として働いていますが、Webデザインへの興味が強く、業務の合間にデザインツールの使い方やコーディングを学びました。顧客との対話を通じて、ユーザーが求めるものを形にする力を活かし、デザイン分野でも活躍したいと考えています。これまでの経験を活かしつつ、新たなスキルを貴社で磨きたいと思っています。

趣味からプロへステップアップしたい場合

例文①

趣味として個人ブログを運営しており、ブログのデザインにこだわる中でWebデザインの魅力に気付きました。自分で画像編集やHTML/CSSを使ったレイアウト調整などを行ううちに、プロのWebデザイナーとして成長したいという意欲が湧いてきました。未経験ではありますが、独学で学んだスキルを基に、貴社で実践的なデザイン力を身に付けたいと考えております。

例文②

友人の個人サイトのデザインを任されたことがきっかけで、Webデザインに深い興味を持ちました。その経験から、デザインツールやHTML/CSSの基礎を独学で学び、ユーザーにとってわかりやすく魅力的なサイトを作ることに喜びを感じています。さらにスキルを磨き、実務で活躍できるWebデザイナーを目指して貴社に貢献したいと考えています。

例文③

趣味で行ってきたSNSの運営やブログ管理の中で、ユーザーが求めるデザインや使いやすさを考えるうちに、Webデザインへの興味が高まりました。自分で簡単なバナー作成やHTML/CSSを使ったサイトカスタマイズも行うようになり、より深い知識を身につけたいと思っています。未経験ながら、プロフェッショナルとして活躍するための基盤を築いている段階です。

デザイン学校などで学んだことをアピールする場合

例文①

デザインスクールで1年間、Webデザインの基礎から応用まで学び、ポートフォリオを作成しました。PhotoshopやIllustrator、Figmaの操作はもちろん、HTMLとCSSで実際にウェブサイトを構築するスキルも身につけました。今後は実務経験を積みながら、さらにデザイン・コーディングのスキルを向上させたいと思っています。

例文②

オンラインコースで半年間、Webデザインの基礎を学び、課題を通じてHTML/CSSやレスポンシブデザインを習得しました。未経験ながらも、学んだスキルを活かして実際に簡単なウェブサイトを構築し、デザインとユーザビリティの重要性を実感しました。今後、さらに実践的な経験を積むため、貴社で挑戦したいと考えています。

例文③

デザイン専門学校でWebデザインの基礎から実践までを学び、複数のウェブサイト作成プロジェクトに参加しました。特に、PhotoshopやIllustrator、Figmaでのデザイン作成や、HTML/CSSを用いたコーディングを実践的に経験し、完成までの一連の流れを理解しています。今後は、実務を通じてさらにスキルを高め、貴社のプロジェクトに貢献したいと考えております。

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ポートフォリオも忘れずに

未経験でも必ずポートフォリオを用意しよう

未経験であってもポートフォリオは必ず制作し、志望動機と合わせて提出しましょう。

しつこいようですが、面接官は応募者のやる気とポテンシャルを重視します。
自己学習意欲があるかどうかがすべてといっても過言ではありません。

ポートフォリオのクオリティは高いともちろん有利ではありますが、あるのとないのとでは雲泥の差があります。
私が面接を行う場合はポートフォリオの提出は必須としています。

架空サイトやバナーの模写、自身のプロフィールなどを掲載したポートフォリオを用意しましょう。

ポートフォリオを送付する際の注意点

Webデザイナーのポートフォリオの作り方に関しては、詳細にご紹介してくださっている記事がたくさんありますので、いくつかご紹介します。

「ポートフォリオの作り方」の関係記事

ここでは、ポートフォリオを送付する際の注意点をいくつかご紹介します。
Webデザイナーを採用したいと考えている面接官にとって好印象ではないと感じる事例を挙げます。

  1. PDFで送付する
  2. パスワードを設定していない
  3. サイト内のリンクが切れている

順番に説明していきます。

PDFで送付する

ポートフォリオを送付する際は、PDFでの送付は避けましょう。

Webに関するリテラシーに関しても選考の基準になります。
Webデザイナーのポートフォリオなので、Webサイトの形で制作することをおすすめします。
STUDIOやfolio、WordPressなどプラットフォームは何でも構いません。

「どのようなポートフォリオを送ったら面接官に刺さるか」
「PDFで送ったら面接官はどのような印象を受けるか」

このようなユーザービリティ観点の思考もあると、今後戦力となってくれそうだと感じる面接官は多いと思います。
Webデザイナーに重要な、「ユーザーがどう感じるか」を常に意識しながら制作ができるマインドを持っていることをアピールできるでしょう。

パスワードを設定していない

ポートフォリオサイトにはパスワードを設定しましょう。

簡易的なベーシック認証で構いません。
世の中に公開して、ポートフォリオサイトから問い合わせなども受け付ける想定だったり、ポートフォリオサイト上でブログなどを発信している場合は例外です。

あくまで就職活動用として制作し活用する場合は、ベーシック認証の設定をおすすめします。
これもWebリテラシーの1つです。
セキュリティに対する意識をアピールすることができます。

サイト内のリンクが切れている

ポートフォリオサイト内のリンクは念入りにチェックしましょう。

これは言うまでもなく、サイト内のリンクが切れていたらすべての実績をアピールすることができませんし、リンク切れに気付いていないということがマイナスイメージになりかねません。

Webデザイナーにはマメであることも重要です。
性格的なマメさが必須とまでは言いませんが、「二重チェックをする」「チェックリストを作ってミスがないか確認する」などのマインドは必要です。

リンク以外にも誤字脱字も同様です。
「大雑把な方」というイメージを持たれてしまうとかなりの痛手です。
Webデザイナーの選考では「マメな方」というイメージを持たれる方が有利です。

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まとめ:未経験でも説得力のある志望動機を

未経験でWebデザイナーを目指す場合、採用担当者に「本当にこの仕事に向いているか」という不安を抱かれることがあります。
しかし、しっかりとした志望動機を持ち、自分の努力や将来のビジョンを具体的に伝えることで、未経験でも高い評価を得ることができます。

もう一度書きますが、未経験からWebデザイナーになるための就職活動では、自己学習意欲があるかどうかが重要視されます。

自分の意欲を最大限に伝えられるような、あなただけの志望動機を作り上げてください。